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在住者が教える:富裕層じゃなくても、品良く楽しめるイタリアンリヴィエラ

バカンス。。。海に行きたい。。

実は私7月からしっかり南仏アパート暮らし(ずっとバカンスやろと怒られそうですが)どこへ行っても観光客だらけ。いわゆるフランスのTGV止まるまちほとんどがオーバーツーリズム、体感ほぼ京都祇園ですか?みたいな感じ。ITERで名前の出るエクス=アン=プロヴァンスも、マルシェもカフェも、この時期この顔だとこの時期は英語で話しかけられるし。ジェラート待ちの列から聞こえるのはオランダ語やドイツ語。静かで有名な近所の海沿いの高級リゾート、Cassis(カシ)だって人、人、人。

在住者の本能としては、静けさを求めて逃避行。…でもね、こうやって魅力を語ると人が増えるのが世の常。複雑な心境を抱えつつ、今回はそっと、こっそり、ブログを目立たぬよう書いておきます。

薄文字の街を狙え

この辺どうでしょう。。ということで狙ったのが、イタリアン・リビエラ。

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太文字の街は要注意

の、いかにも“ひっそり”に見える海辺の町。しかも週単位のアパート代が太文字の街より心なしかお買い得め。。じゃ、ここしかないでしょう。と行ってみてびっくり。昔から上品なブルジョワの避暑地として知られていて、外見は素朴、中身はきちんとお育ち—そんな魅力的な街でございました。その名もボルディゲラ。

フランス側の海岸線ほど観光客でぎゅうぎゅうではなく、耳に入ってくるのはほとんどイタリア語。つまり、外国語ミックスのキラキラ観光地とは一味違うローカル濃度。あの“世界の俗とお金の溜まり場”モナコから20km足らずで、こんなにオーセンティックな空気が残っているなんて—奇跡じゃないの?(モナコってなんか不思議な人ばかり。世界中からお金の洗濯しに来てるの方多め。。。)

余談ですが、かつてモネや、パリ・オペラ座のガルニエも滞在して、山の手にしれっと家を構えていたとか。そういう履歴書があるわりに、海沿いでドヤってこないのがまた良い。エレガンスは丘の上に控えめに、の美学。訪れる側は、その“奥ゆかしさ”を見つけにいく宝さがし気分です。

海と小さなビーチたち

海辺には小さめのビーチが点々。私たちのアパートの近所のビーチは、正直ファンシーではない。でも、水が驚くほど澄んでいて、泳げば魚影がはっきり。しかも、目を凝らしてもパブリックビーチでさえプラスチックごみが見当たらない。イタリア人ビーチリテラシー高杉。日本じゃ百円ショップで買ったビーチおもちゃが夕方行くと売り場見たいに落ちてるわよ。悲しいかな。ほぼプライベートビーチ気分で、心のシワが伸びました。

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一方で、ボルディゲラからサンレモ方面は交通量多め。この辺りは地図でもわかるとおり高速行くか、海岸道路かなので、実は混んでおります。みんなバイクで移動するので、びゅんびゅん。はい、Yamaha、Honda、カワサキイタリアでは大人気ですね。もちろん50ccではなく全て125以上です。

修行かよ!—“焼きたい”文化と、スーパー巡礼

印象的だったのは、まるで修行のように毎日ビーチへ通う人々。上の階の人も下の階の人も、日課のごとく海へ。太陽礼拝はヨガだけじゃない。皆さん、いい感じにカラッカラです。皮膚科のお医者さんがひっくり返りそうな世界で一番黒い白人たちの群れ。

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夕刻にビーチに出てくるロコ家族

プライベートビーチの貸しマットは週単位・月単位契約もあって、平均1日30ユーロくらい。もちろん月単位だと安くなります。そんなん。。高いやろ。。なので私のような庶民派はパブリックビーチで堂々と寝転がる。これがまた気持ちいいのよね。お金のかけどころをわきまえるって、暮らしの知性だと思うの。(と強がるけど、まぁ普通の私の金銭感覚で一日30は辛い)

そして私の大きな喜び—スーパー。イタリアのスーパーは、もうほぼ“日常世界遺産”。入口に看板全部につけたい。個人商店もまだまだ健在で、お値段ちょいお高めでも通いたくなる可愛げ。今回びっくりしたのは、オリーブオイルの消費税率がなんと4%という事実(しっかりレシート確認するオバはん)。「これなしでどうやって生きろと?」という国民的メッセージを感じました。

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Chat氏による世界のオリーブオイル消費量比較
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トマトソース作るのかなー

夜は“おめかし散歩”タイム

イタリアの夏の風物詩、夜歩き。老若男女がそこそこおめかしして、海岸線をぞろぞろ散歩。だらしなさゼロ、余裕100。おばあちゃんの白いコットンワンピが、月光をまとうみたいに涼やかで、焼けた肌とほんのりとしたお色気も最高。手にはもちろんジェラート。きっと皆さん、夏のバカンス予算に“ジェラート勘定”を計上してるはず。そう信じたい(そして私も計上した)。イタリアのジェラート消費量すごいやろ。

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ボルディゲラの旧市街
イタリアジェラート業界概要 

もう、疲れちゃったよ。の皆さまへ


そんなこんなで、Bordighera(ボルディゲラ)。素敵でした。モナコのブリンブリンが肌に合わない日。悪趣味スレスレの成金グリッターに食傷気味な心。そんな時に、ふっと肩の力を抜かせてくれる町。密やかなエレガンスと、生活の温度。観光の“映え”じゃなく、暮らしの“味わい”がちゃんと残っている場所。

どうぞ大声ではおすすめしません。耳打ちで。「ここ、いいよ」とだけ。モネの庭もあったんで。。もう印象派ファンの人はチェックしてるはず。亀の甲より年の功。私がいうんだから。。信じてもいいと思う。(ニヤ)

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ホッカチア屋さん