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ただほどこわいものはない・・・フランスのダイレクトマーケティングの成功例

ダイレクトマーケティングとはなにか?


先日お客様から「フランスで成功しているダイレクトマーケティングの例ってありますでしょうか?という質問を受けたのですが、実はその時ダイレクトマーケティングの正しい定義を知らなくって。。。単なるダイレクトメールをガンガン送ってくる通販だと思ってたんですけども。調べてみると少し違うようなので、こちらでご説明しつつその時答えられなかった。フランスのいい例を体感!!!👍いたしましたので、ご紹介したいと思います。

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左が古典的ダイレクトマーケティング右が現代のデジタルマーケティング

ダイレクトマーケティングとは、企業が顧客にコミュニケーションを直接取り、関係性を構築するマーケティング手法のことで、成功例としてDHCや、絶叫のやずや、有料各種オンラインサロンなどがあるようです。

へ〜。。そういえばそれも買ったことがない。情弱相手の新聞広告?しつこいサンプリ送り?やだやだ読ませる広告記事とか時間の無駄。。。と毛嫌いしてやはり私には無縁なのかなと思ってたのですが、そうでもなく、 Amazon ももちろんこの手法を活用しているとのこと。デジタルもダイレクトマーケティングの一部だそうで、メガホンで叫び続けるか?あと、磁石で引き寄せるかそれの違いなのでしょう。ただ、今はほとんど、デジタル化しているのが現実です。

フランスの成功例。キャンペーンで12%の売上増の企業って??

そういうことで、フランスの成功例をネットで調べたところ出てきました。出てきました。

それがびっくりのユニセフ・・ (サプリとか健康食品じゃなかった)

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クリスマスカードで有名な国連児童基金UNICEF

え、ユニセフって商業活動してるの?と思っていた初心なあたし。ユニセフもかすみを食って生きていくわけではないですね。ユニセフは資金調達の主な手段として、政府寄付、企業からの寄付、個人や団体からの寄付、そして国際的なパートナーシップを活用しているとのこと。統計は2016年と少し古いのですが、やりかたはかなりクラシック。。一般に選ばれた人に向け郵送。中には挨拶状、リーフレット、ポスターなど、、チャンネル効果で寄付金が12%増加。すべて、感情を刺激する写真、文章で寄付を募る。。キャンペーンの結果は、開封率30%、拒否率30%、回答率30%。

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感情に訴える写真

なるほど。ブルガリアのユニセフ協会ではダイレクトマーケティングの専門家の求人もしているし。
https://www.unicef.org/bulgaria/en/digital-and-direct-marketing-expert

ではユニセフ以外でフランスで言われてるダイレクト(ウエブ)マーケの成功例はこちら。ちらちらと知ってる企業が出てきますね。UNIQLOのマルチ戦略はさすがとのこと。見事に買わされてるわわたし。。

https://business.adobe.com/fr/blog/basics/digital-marketing-campaign-examples

フランスだけではないけど、なるほど、勢いのある企業全部してるやん。

  1. Airbnb – « C’est possible, grâce aux hôtes »
  2. UNIQLO – « Uncover »
  3. American Express – « OPEN Forum »
  4. Slack – Marketing de bouche à oreille
  5. Dove – « Projet #MontrezNous »
  6. Lyft – Programme de parrainage
  7. Red Bull – « Red Bull Stratos »
  8. Sephora – Fusion des expériences en ligne et en magasin
  9. Heineken – « Cheers to All »
  10. JetBlue – Twitter pour un service clientèle instantané

ユニセフ以外はやはり企業がいろいろなデジタルでやってるようです。今やこの方法がメインのマーケティング手法ですよね。。。

人を動かすその手紙とは?

そして、今月我が家にもダイレクトマーケティングの良い例を見たのです。

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国境なき医師団

きました。きました。

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新聞大の大きいポスター
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申込書にわかりやすく月5€で栄養袋が214個買える
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クリスマスカードも入ってます
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私のネーム入りのボールペンまで

非常に高額の投資ということがわかりますね。おそらく、この名簿がどこのものかは分からないのですが、名前の一覧を購入し、ボールペンにひとりずつ名前を書いて送っていたということですね。ひとりあたりの費用は5000円以上かかったのではないかと思われます。つまり、すでに一人あたり50€以上を投資しているということですね。もしかしたら100€以上かもしれません。それを数万人にいやもっとに。。すごい先行投資ですね。

フランスのサイトは詳細があまりありませんでしたが、日本語のサイトを見ると、このような表現もありました。理解しました…確かに

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よくあるご質問 | 国境なき医師団国境なき医師団(MSF)に関するよくある質問と回答を掲載しています。www.msf.or.jp

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国境なき医師団のホームページより

国境なき医師団は、その活動資金の約9割を民間の皆様からの寄付によって支えていただいております。そのため、世界各地で行っている医療・人道援助活動をご紹介し、ご理解とご支援の輪を広げるきっかけになればとの思いから、ダイレクトメールやポスティング(お宛名印字のないポスト投函)によるキャンペーンを実施しております。
ペンやその他のグッズが入った封書をお送りすることもありますが、その対価としての寄付をお願いするものではありません。寄付へのご協力は、全くの任意です。同封されたペンやその他のグッズはどうぞご自由にお使いください。

国境なき医師団のホームページより

高齢社会にはぴったり?いや危険?

正直こういう高投資型のダイレクトマーケティングは、大企業やかなり体力やちゃんとしたリターンを知っているビジネスモデルでないとできないのでしょう。

繰り返しになりますが、ダイレクトマーケティングは、製品やサービスを直接顧客にアプローチする手法の一つであり、その中には高齢者を対象にしたマーケティングも含まれます。一方で、高齢者を対象としたダイレクトマーケティングが増加すると、同時に高齢者を対象にした詐欺も増加しているのではと危惧を禁じえません。

地方の新聞などを読んでいるうちの両親などは本当にへんな広告に騙されないかいつも心配しています。京都新聞えぐいです。

高齢者はしばしば技術やオンライン環境に不慣れであるため、電話や郵便、さらにはインターネットを通じた様々な手法を利用したダイレクトマーケティングが悪用されやすい傾向もあるのではないでしょうか。例えば、あやしい商品やサービスの販売、不当な契約の勧誘、変なサプリ、偽の慈善団体への寄付の誘導など・・心配がつきません。

高齢者向けのダイレクトマーケティングにおいては情報の透明性や誠実さがやはり必要でしょう。でも誠実という言葉も、客観性に欠ける言葉です。となれば、やはり最終的には意識することしか守ることはできないのでしょう。     

高齢者向けのダイレクトマーケティングにおいては情報の透明性や誠実さがやはり必要でしょう。でも誠実という言葉も、客観性に欠ける言葉です。となれば、やはり最終的には意識することしか守ることはできないのでしょう。     

高齢者向けだけでもなくそれは私だってそうです。

Les ONG ignorent les otages israéliens ? – Désintox (09/11/2023) – Regarder l’émission complète | ARTE
Sur LCI, l’éditorialiste Ruth Elkrief a dénoncé le “grand sil
www.arte.tv

あとこれらのNPOはですねぇ。そうなんですよ。寄付金でなりたってるということなので、イスラエル・パレスチナの話となると口をつぐんでしまい。。。もちろん彼らが成り立ってるのは大企業様からのお金なので、、

ダイレクトマーケティング。。この恐ろしたるもの。。今回の豪華無料配送物でヒヤッとした話でした。。  ただほどこわいものはない。