You are currently viewing フランスのアルコール広告規制について①

フランスのアルコール広告規制について①

エヴァン法の子ども

新学期がはじまり、衛生パスの存在が日常化しつつある今日このごろいかがお過ごしでしょうか?
今日は少し気になっていたフランスのアルコール類広告規制について先日まとめたので、それについてすこし数回に分けてお話します。

少し前ですが、フランスのサッカー選手ポクバがヨーロッパリーグの勝利インタビュー時に、自分の目の前にあったハイネケン(しかもノンアル)のビール瓶を隠したという事件を覚えてらっしゃいますでしょうか?

これはまさに、スポーツとアルコールの関係を示してるのですが、フランスではスポーツイベントにアルコール会社が協賛することは禁じられています。東京オリンピックのアサヒビールは堂々と場内販売まで試みていたのに直前に禁止になったことも記憶に新しいですが、この彼の隠すという行動がフランスでは「エヴァン法の子どもだ!」と評されたのです。

何故隠したのか?もちろん彼がムスリムであることもあるのですが、それ以上に、スポーツとお酒はカテゴリーが違うという意思表示だと思います。あのロナウドが記者会見の席で、コカ・コーラのボトルを隠し「水を飲め」といったのも同じ大会の同じ会場でした。

エヴァン法とは何でしょう?

それこそ、フランスの酒販業界では悪名の高いアルコール広告規制法なのです。

エヴァン法とは1991年に制定されたアルコール及びたばこ広告規制法です。この法律は1976年に制定されたシモーヌベールの人工中絶容認法並のインパクトが有る喫煙とアルコール依存症に対する法律で、それ以降はタバコやアルコールの直接広告は禁止となりました。もちろんそれ以前も規制はあったのですがアルコール度数によって広告の分類がなされておりました。

制定の背景は?

フランスでは一応18歳が法的にお酒を飲める年なのですが、お酒のたしなみ方がまだ未熟なためもあり若年者層の飲酒や喫煙の問題は長い人生にも影響してきます。統計によりますと20歳から40歳までの死亡原因の25%はお酒によるものとも言われ若年層教育の重要性を政府が認めた形になります。

毎日飲む人の割合18-24歳2.3%に対し62-75歳は26%
85.7%の17歳のフランス人がお酒を飲んだことがある
18-24歳の若者の13.4%は年に10回以上酔っ払っている

なんかいろいろな結果がでてきましたが、、飲んでる人は飲んでるし、飲んでない人は飲んでない、、そんなイメージですけどね。吸ってる子は吸ってるし吸わない子は吸ってないし。。とはいえ、各人違うので

ではどのような規定があるのか?では次につづきます。 

https://lessentiel.macif.fr/jeunes-et-alcool-il-y-hic-en-france