サン・マロってどこ?
実は息子がレンヌで大学院生をしてるので、毎回2〜3日滞在して部屋を掃除するのが恒例のおかん最終ピリオドのお勤めがございまして。。。せっかくブルターニュ地方に来ているなら、少し足を伸ばして新しい場所を訪ねてみたいと思うこともしばしば。今回、訪れたのは海辺の美しい街、サン・マロ。
“マロ”という響きが何とも可愛らしく、麻呂ってなんか平安時代っぽくありませんか?いつか行ってみたいと思っていました。また、モンサンミッシェルとセットでツアーに組み込まれることが多いこの街ですが、実は一度も訪れたことがなく・・・。いつもモンサンミッシェルの影に隠れて可愛そう。。そんなイメージもありました。そんな理由から、今回は初めてのサン・マロへGo!しかも折りたたみ自転車付きで。一人旅日帰りなのでもちろん手ぶら。しかし当日はかなりの雨という。。結構ハードなスタートとなりました。
アクセス情報
パリのモンパルナス駅から直行が出ているのでそれに乗ると良いと思いますが、私のようにレンヌで降りてそこからTERというのもいいです。しかもたったの2時間半って、マルセイユ直行より近いじゃないですか!
しかもこちらのTGVはマルセイユ線と違って皆さんお行儀がいいの。なんで?国が違うの?ぐらい。。マルセイユ線に慣れてる私としてはいつもほっこりします。椅子の後ろから足でこつかれないし、ゴミも散らかさないし、赤ちゃんもギャーギャー泣きません、トイレも臭くない。。うるうる。
ま、正直フランスの西側はいわゆる左なボボなカトリックなリベラルなみなさんが思い浮かぶようなフランス人が多いので戦闘態勢ではなく旅行気分が楽しめました(パリ-マルセイユ線で鍛えられてる私が言うのだから間違いない)
観光スポット紹介
- 旧市街(インタラ・ムーロス)
正直言って、中世の城壁、石畳の街並みしかなくて、、お土産屋さんはどこにでもありそうなものばかりなので、そんなにでしたが、ランパールと呼ばれる海沿いの道は最高っす!これ一周で45分で回れるのですがくるくるまわってもいいし、ほんとうに海からの風が素晴らしくて。。ランパール巡りだけで正直価値あります。カルカソンヌも同じような城壁の街ですが海が見えない!こちらは海を望みますからね。ぜんぜん違う。
- 潮の満ち引きで道ができるグラン・ベ島とプティ・ベ島
世界有数の潮差が見られるビーチ。私が行った当日は朝4時が満潮で夕方4時が干潮だったがゆえ、干潮前後2時間は渡れる!という情報を町の入口の観光局から聞いて、帰りの電車の時間を気にしながらも待機。だんだん目の見える速さで道が海の中から現れた時は感動でした。そうまるでベン・ハーっす。モーゼスのエジプト脱出てきなアレねアレ。ビーチ向かいのグレン・べ島に歩いて渡ることができました。
ランチはここしかない
ガレットとシードル
実は季節外れの平日となると、、開いてる店が少なかったのですが城壁道にユイツあるこのレストランは美味しかったし絶景も味わせて最高でした。こういう場所の良いところにあるレストランってだいたい観光客向きで何を出しても売れるから料理人は一生懸命に作らないのではないかという邪悪な推理は必要ありません。ここは美味しかった。ひとりだったので帰り際レジで他のお客さんとも喋ったのですが彼らも満足しててなんだかあたりでした・・のでここはおすすめね。多分ハイシーズンになるとすごく混むんじゃないかな。オフシーズンおすすめです。
Crêperie – CRÊPERIE DU CORPS DE GARDE – Saint-MaloCRÊPERIE DU CORPS DE GARDE – Saint-Malo 35400 – 8, rue de lawww.petitfute.com
もっかい来たいです。
話によるとサン・マロからフェリーでジャージー島にも行けます。来年からは船会社が一旦変わり、英国ポーツマス直行も。
ジャージー島といえば、イギリス領。19世紀の逃亡芸術家がホイホイ行ったイメージもあります。
その代表格がレミゼのユーゴーさん。ヴィクトル・ユーゴーは1851年にフランス第二帝政が始まった後、政治的な理由で亡命を余儀なくされ、1852年から約15年間、ジャージー島や隣のガーンジー島で過ごしました。ジャージー島滞在中、彼は愛人である ジュリエット・ドルエ と一緒に暮らしていたことで知られています。ジュリエット・ドルエは元女優で、ユーゴーとの関係は約50年にも渡ったって・・・もう本妻以上の価値ですよね。そういう禁断の島も行ってみたーいと思ってたのですが実際はタックスヘイブンの島と知り余計に興味が湧いてきました。
てなことでサン・マロいかがだったでしょうか?ブルターニュってワインが穫れないので美味しいものないのかなと思ってましたがバターの美味しさがたまらんので、これからもまた来ようと思います。太りに。(いやもうすでに)では!