新旧のスターが勢揃いというだけで見る甲斐がありました。
とにかく美術セットがアメリカの良識系美意識をくすぐって素晴らしい。そして話のテンポや構成も見るものを飽きさせない。アメリカンヒーローの来ているセーターの毛糸の質の良さとか。。これでもか!っ感じ。
柱時計の音やピアノの音泥の足跡、ナイフの使い方など。比喩的につかわれてるのですがそれはそれで伏線探して楽しめます。
これだけスターを使っているのですから、007探偵による犯人探しの一人一人のインタビューの表情や喋り方がまた皆さん芸達者。
密室で起きた富豪作家の死亡事件。自殺の形をした殺人なのかというクラシックなテーマ。甘やかして育てた子供達は全員遺産を目当てに生きている。
そういう設定だけでもワクワクドキドキしませんか?
個人的に気に入ったのはマイアミバイスのドンジョンソンの偽善的な移民に対する態度と本音。アナちゃんも目の居所に困ってるし。本当にこういうセリフはレプブリカンならいいそうだもの。トランプ大好き金持ちの代表セリフ。
あれ最高だわ。毎日聞かされてる。。
アメリカンヒーローのちゃらんぽらんそうないい男風立ちインテリニート振舞いもかなりツボ。
ミュルエルの結婚のトニーコレット。大好きよ。姐さん。あなたに現代の中年女やらせて横に出るものいないっす。本当にかっこいい。私は彼女のミスサンシャインでの食事風景がたまらなく好き。あんな気持ちになるときある。ある。ある。
ワンダと魚で見た頃よりも少し顎がなくなってたけどジェミーリーカーティスのコメディアンぬぶりも健在。基本的に彼女のかっこよさは変わらない。
もちろん007がフランス名のブノワ・ブランで出てることに驚いた。ほんと芸達者よねぇ。どんな人でも演じられる。
映画ってまぁ、おとぎ話だから楽しい。ほんとそういう映画です。