メロンといえばついつい夕張を言いたくなるのですが、だんだん地のメロンが出てきました。最初にモロッコのメロンが出てきて次が南仏プロヴァンスそれから西の方へ旬が移る感じです。フランス国内では3000種類ものメロンの種類があり、旬はだいたい6月から9月まで。
そして国内では4つのIGPがあります。(IGPとはあの田中康夫元知事がやりたかった原産地呼称のひとつで地方呼称のこと。原語ではIdentification Géographique Protégée。アンディカシオン・ジオグラフィック・プロテジェ,
- «Melon du Haut-Poitou »オートポワトウ(ポワチエの北)
- «Melon du Quercy » ケルシー
- «Melon de Cavaillon.» カヴァイオン(アヴィニオン近く)
- «Melon de la Guadeloupe » グアダループ
Guadeloupeはフランスの海外県でカリブ海の島。
現在はNPOがGers県とLot et Garoone県の Lectoure-Néracのメロンも申請中だそうです。
さてカヴァイオンのメロンの歴史は1495年にさかのぼります。もうすでにこの頃から2人の領主クレメントデッラロヴェーレ(教皇の副使節)とトゥーサン·デ·ビルヌーブ(カヴァイヨンの司教)によって定められていました。「妊婦や病人を除く住民はブドウ、アーモンド、クルミ、桃、イチジク、リンゴ、ナシ、メロンなどの果物のため6デニールずつ払うこと」というものでした。
そして晴れて2002年、カヴァイオンのメロンは長い年月を経てIGPを獲得したのです。(最近はモロッコ産のメロンもカヴァイオン・メロン、シャラント・メロンなどとスーパーなどでは表示することもあり、またEUの委員会が厳しくなるものと思われます。フランス消費者はスペイン産果物にはあまり文句を言わないのですがモロッコ産のフランス名のメロンとなると結構うるさいんです。。ははは)
さかのぼること30年以上前の1981年。レストラン・プレヴォは生まれました。メロンを使ったお料理の最初のヒットは地中海の鯛ともよばれるルージェと干しトマト、タプナード、オリーブオイルのスプレーがけ、メロンのカナッペ・・・でした。
今やミシュランの一つ星にも輝き、シェフのジャンジャックはメロニズムの人と呼ばれており、メロン界の王様とも呼ばれています。レストランではお料理教室もひらいておりこのお料理教室のビデオがすごく良くて来てるの!本当に美味しそう!家でもちょっとかっこよくオーブンに入れてしてみたくなりました。あと、この近くのミュスカ・ボームドベニズと合わせるのもメニューにあります。是非とも夏の旬のうちに寄りたいお店。
http://restaurant.michelin.fr/magazine/toques—co/quand-le-melon-de-jean-jacques-prevot-prevaut
Restaurant Prévôt
353, avenue de Verdun
84 300 Cavaillon
Tél. : 04 90 71 32 43